第24話・・・BARは教会に非ず? 2001年7月記
 さて、貴方はBARに一人で来て、カウンター席についています。
バーテンダーに最初の1杯を注文してから、出来るまでの間、
手はどうしています?

 一応、バー・マナーとしては、
カウンターに肘を軽く当てるのがフォーマル、付くのがカジュアルとされているそうですが、
煙草でも吸うならいざ知らず、一人カクテルを待つ間、肘を付くか当てるかは別として、
カウンターの上で軽く手を組んで待っている客の多いこと。
あたかも教会での礼拝のごときポーズではないですか。
特に、スツール(背もたれ、肘掛けのない椅子・・・カウンターには多いでしょ?)に
座っている場合などなおさらその傾向が強くなる。
(・・・まぁ、人間がカウンターで安定を取るためには最も良い方法なんですが。)

 挙げ句の果ては、バーテンダーと会話しているときまで、このポーズ。
BARは教会じゃないし、バーテンダーは牧師じゃないのに、
はたまた、懺悔しなけりゃ飲めないような悪行三昧(?)をしてからBARに訪れた訳でもないだろうに・・・。 

 かくいう私も、この座り方。
周りの客から見れば、何祈ってるんだろう?と、思われてるのかな?

 もしかして本当に祈っている客もいたりして・・・
「どうか、美味しいカクテルでありますように。」・・・なんてね。