第6話・・・バーでカードは使える? 2000年10月記
2006年1月4日追記
 今でこそ、支払にCC(クレジット・カード)を使える店は多くなってきたが、
たかが1、2杯飲んで(およそ5千円位)カードで支払うってのは、どんなものか・・・。
1万円程度の支払ならキャッシュで払う方がスマートってぇもんでしょう。

 昔、銀座は旧交詢社ビルあった『サンスーシー』であった話・・・・実話です。何せ、私が横で聞いていたので。
 カウンターにいた若いカップル。
男が知ったかぶりに注文する。(何で男ってのは、女の前で見栄張るのかねぇ)
 若い男 「彼女に、ファジィネーブル。あっ、フルーツはフレッシュで。」(当たり前じゃん!ここは正統派バーだぞ)
 バーテンダー(野村氏)も心得たもので「はい、かしこまりました。」と早速作る。
・・・その後もう1杯ずつ飲んで、さて支払い。男が野村さんに聞く。
 若い男 「カード使えますか。」(おいおい、そんな額でカードかい?)
 野村氏 「えっ、トランプですか?私はちょっと・・・。」

※交詢社とは、慶應義塾大学出身者を中心とした社交クラブ。1800年代後半に設立された。創設者は福沢諭吉。
 銀座6丁目にあったビルは、昭和4年に再建(関東大震災被災)された、洋風建築の歴史的価値を持った建物であったが、 老朽化と耐震基準(今年・・・2005年はとっても話題になりました。)等の問題で、解体。2004年に建てかえられ、 バーニーズ・ニューヨーク等のテナントが入ったビルとなっています。
 旧ビルには、「サン・スーシ」の他に、「ピルゼン」というビヤホールもありました。